中国株式市場、資金流出が一服、IIFの報告が示す日本株への逆風

世界主要金融機関の国際金融協会（IIF）は、2024年2月の中国株式市場が2023年7月以来、7カ月ぶりに海外投資家からの資金流入超過となったことを報告しました。

これにより、中国市場からの資金流出が日本株式市場の上昇を後押ししたとの見方も出ており、今後、資金が中国に戻れば日本株にとっては逆風となる可能性があります。

IIFの報告によれば、2023年8月から今年1月までの6か月間、中国株式市場からは総額340億ドル（約5兆1千億円）の資金が流出しました。

2月に入ると、中国株式市場は96億ドルの資金流入があり、IIFは「中国の政府が行った景気刺激策が市場の期待に応えるなら、中国株式市場での取引がさらに増える可能性がある」と指摘しています。