中国輸出入は前年同期比 増加!
【北京時事】中国税関総署が7日、今年1~2月の貿易統計を発表しました。輸出は前年同期比7.1%増の5280億ドル(約78兆円)、輸入は3.5%増の4029億ドル(約60兆円)でした。
この数字は一見好調に見えますが、前年同期は新型コロナウイルスの影響でマイナスになっており、その反動増の影響が大きいです。対外貿易の先行きには依然として不透明感が漂っています。
中国政府は2022年末に新型コロナ感染拡大を抑制するための「ゼロコロナ政策」を突如終了しましたが、その影響で23年初めに感染者数が急増し、社会は混乱しました。
そのため、23年1~2月の輸出は8.4%減少し、輸入は10.0%減少しました。
また、不動産不況の背景に内需も冷え込んでおり、1~2月の輸入は前年同期比で7%近く減少しています。
オランダの金融大手INGは、「今年、貿易が中国経済成長の主要な原動力となる可能性は低い」との見方を示しています。
税関総署は、春節(旧正月)連休の時期が毎年異なるため、影響を避けるために例年1~2月の貿易統計をまとめて公表しています。