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国際秩序の最前線:「アラカルト世界」とは?最新の概念を解説

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国際秩序が無極化または多極化した世界において、新たな概念が注目されています。これについて、元朝日新聞政治部長の薬師寺克行氏が解説します。

「ミニラテラリズム」「プルリラテラリズム」「アラカルト世界」という言葉が、国際関係を説明する際に広く用いられるようになりました。

これらの概念は、日本語でいうところの「多国間主義」や「複数国家主義」を指し示すものです。

これは、かつての国際関係における大国が多くの国をリードしていた時代とは異なります。

国連や世界貿易機関(WTO)などの大規模な国際機関にほぼ全ての国が参加しているわけでもありません。

むしろ、特定の問題において利害を共有する少数の国々が集まって活動するという形態を指しています。

「アラカルト世界」は特に「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や開発途上国において顕著です。

2023年9月に開催された国連の「SDGサミット2023」では、140ヵ国以上の国や地域の代表がスピーチを行いましたが、そのうち14の国家間グループによるものでした。

この中にはEUやASEANも含まれますが、「G77+中国」「African Group」「CARICOM」「LLDC」「PSIDS」「LDC」といったあまり知られていないグループが目立ちました。

これらのグループ参加国の多くは、グローバル・サウスに属する国々です。

彼らのスピーチの内容は、世界銀行や国際通貨基金(IMF)に対する批判や、先進国からの技術移転の要求など、途上国への支援や融資に関するものでした。

中小国が個別に国際社会に訴えたところで、相手にされないことが多いため、共通の問題を抱える国々が集まって組織を作り訴えていくことが有効だと考えられています。

しかしながら、「アラカルト世界」という概念が示す通り、これらのグループは特定の問題に関してのみ連携しており、幅広い分野での強い協力関係を築いているわけではありません。

そのため、外交戦略は選択的で、テーマによって異なるアプローチが取られています。

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