日本の国際金融都市、デフレ克服への期待が高まる
金融庁の有泉秀・金融国際審議官は25日、ブルームバーグの取材に応じ、日本が国際金融都市としての存在感を高めているとの見解を示しました。
彼は、日本経済がデフレから脱却しようとしている中で、海外からの関心が高まり、特に資産運用業者などから日本への注目が集まっていると述べました。
有泉氏は、「日本がデフレから脱却し、経済的な変革が起こるだろうと感じている人が増えています。
過去20〜30年間に蓄積された日本に対するある種のバイアスを払拭することが鍵です」と指摘しました。
日本の経済環境が変化するにつれて、海外からの関心が高まっています。
日本証券業協会の担当者によると、3月上旬にロンドンで開催された「日本証券サミット」には約300人が参加し、昨年ニューヨークで開催されたときと比べて参加者が1.5倍に増加しました。
日本が長年のデフレと低成長から脱却しつつあるとの期待は、日本が国際金融都市としての地位を高めるための追い風となっています。
また、日本銀行が19日に世界で唯一残っていたマイナス金利政策を終了したことで、日本経済が変化の時を迎えていることが際立ちました。
これに先立ち、ブルームバーグテレビジョンの番組にも出演した有泉氏は、日銀の政策変更について、日本の金融機関のリスク管理全般を注意深く見守る考えを示しました。